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平成16年4月11日読売新聞朝刊記事
「アガリクス茸で劇症肝炎発症?60歳代男性が死亡」報道について

 本年4月11日付け読売新聞朝刊によると、昨年8月に肺癌手術を受けた60歳代男性が、退院後の9月末からアガリクス含有食品を服用しはじめ、約20日後に体調を崩して黄疸症状がでて、10月22日に再入院となり、11月10日に死亡したという。
 治療にあたった独立行政法人国立病院機構神戸医療センターでは、「主にアガリクスが原因と疑われる」と市などに報告していたことがわかった。

 市から連絡を受けた厚生労働省は「因果関係がはっきりしない」として公表を見送っていましたが、国への死亡例の報告は初めてとのこと。
同センターによると、アレルギー検査を行ったところ誤差はあるが基準値の約7倍のアレルギー反応を検出し、手術前は肝機能が正常であったことからアガリクスによる肝炎発症の可能性が高いと判断したとのこと。
厚生労働省では、「この検査方法はアレルギー性が強くない人でも陽性反応が出る可能性があり、現時点では因果関係は特定できない」とコメントしています。

 術後の治療方法については不明ですが、例えば抗がん剤を使用している場合は抗がん剤による肝機能障害も考えられますし、手術時の麻酔薬による影響はどうなのかについても検討が必要かもしれません。
 但、因果関係が不明であるとはいえ、非常に重要な報告と受け止めるべきだと思いますので、アガリクスが良いか悪いかと言うこととは別の問題として、アガリクスを使用している患者さんは医師の管理のもとで特に肝機能検査を定期的に受けられたほうが良いと言えるのではないでしょうか。

 ガンの代替医療食品としてアガリクスの使用については、医師の間でも賛否両論です。
それは、製造メーカーがたくさんあり、品質的や価格にバラツキがあることやいわゆる販売促進書籍では、「著者」ではなく「監修」の書籍が目に付く事なども原因のひとつです。
すなわち、著者は書籍の内容について全ての責任を負うことになりますが、一般に監修では責任は問われません。ですから、内容が誇大的な場合が多く、どこかの大学教授などの名前を借りて(?)、一般の方の信用を得るための手段として監修本を発刊している企業もあるように見受けられます。

 アガリクスは、ガン代替医療食品のひとつとして有効な場合もあることを考える時、少なくとも動物を用いた基礎実験がきっちりされているものかどうか確認されるべきと考えます。